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竹100%の成形素材
Banbooについて
Banbooはバインダー不使用で竹を蒸気で処理することにより熱と圧力で流動化させ、自己接着力のみでプラスチックのように成形機により成形することのできる新素材です。
また、前処理に使用するのは蒸気のみで化学薬品等の有害物質も不使用です。
このような特性を持ったBanbooは地球温暖化、放置竹林、プラスチックごみ問題に貢献します。
地球温暖化
CO2をはじめとする温室効果ガスにより地球温暖化が進み海面上昇、豪雨の多発等の気候の変化、それに伴う農作物の収穫量の減少や生態系の変化により漁獲量の変化、またマラリア等の伝染病を媒介する蚊の分布も拡がると言われています。
Banbooは作るとき、捨てる時のCO2排出を抑えた素材です。
各素材1㎏あたりの材料調達、輸送、製造、焼却までのCO2排出量を較べてみました。
※出展 環境省 3R原単位の算出方法より
ポリプロピレンと比べると約1/10、紙と比べても約1/3のCO2排出量であり、さらにBanbooにはリサイクル性があり成形品を粉砕することで新たに成形することも可能です。
放置竹林問題
竹林は土砂崩れの原因になる事はご存知でしょうか?
竹の地下茎はその殆どが30cm程の浅い層に分布しており大雨等で地盤が緩み竹林ごとごっそり崩れてしまう可能性があります。
特に放置竹林になると竹の地下茎が古くなり枯れた場合、新しい地下茎が伸びにくく土砂崩れの危険性はさらに高まります。
引用元 youtubeチャンネル「南畑ヒュッテ」より
また通常の樹木は樹齢が高くなるとCO2の吸収力は弱まります。特に竹の生長サイクルは短く5年程でCO2の吸収力は衰える為、適切な管理をすることが土砂崩れ対策にも、大気中のCO2を減らす取り組みにも繋がります。
プラスチックごみ問題
プラスチックは今や生活に欠くことのできない素材であり軽量、高強度、対腐朽性などの特性があり高性能な素材ではあるが腐らない=微生物が分解できないとも言えます。現在の状況が続けば2050年には海洋プラスチックの総重量が魚の総重量を超えると言われています。
また、大気中にも極微小のプラスチックが漂っているとの研究もなされ人体への影響も懸念されます。
Banbooは100%竹素材の為、焼却やリサイクルされず誤って投棄されても自然の中でゆっくりと分解します。
機械的強度
曲げ強さ:JIS K7171準拠
曲げ弾性率:JIS K7171準拠
シャルピー衝撃強さ:JIS K7111-1準拠
直圧成形時の数値になります。
PRODUCT(製品)
竹製コースターその名もタケコスター
高い耐熱性と漆のような漆黒色を生かしコースターを製造。
デザイン含め製品としての完成度を高め工芸作品として販売予定。
Banboo製クライミングホールド
オリンピックの新種目にもなったスポーツクライミングで使用するクライミングホールドを製造。
クライミングホールドは一般的にプラスチック製が主流で更に熱硬化性樹脂という熱では溶けない種類となっておりリサイクルし難い素材です。
そこでその高い強度を生かしBanboo製のクライミングホールドを製造し環境負荷の低減を狙いました。当社オリジナルブランド(ココナッツクライミングホールド)にて販売予定。
素材外観
繊維状になっており天然のFRPのような効果が得られます。
その他、パウダー、ペレットも現在開発中です。
成形例1
試作品としてホワイトボード等に使用するカラーマグネットを製作しました。
裏面の複雑な形状も正確に再現可能です。
カラーは黒になりますが塗料で上塗り可能です。
独特の芳香がありますが塗料等でコーティングすると抑えることができます。
トランスファー成形で製作しました。成形機温度150℃、成形圧力約200Mps、密度1.43g/㎤、成形時間2分。
脱型作業等を手際よく行えば4分サイクルで成形可能です。
成形例2
200×80×13㎜の板を製作しました。
こちらは直圧成形、成形機温度160℃、成形圧力約200Mps、密度1.43g/㎤、成形時間30分(予熱、冷却が必要)
このくらいの厚みがある場合は予熱しないと流動が悪く、冷却しないと膨れが発生し内部に亀裂が生じやすくなります。
サンプル
素材の無償サンプルを500gご用意しております。
ご希望の場合はお問い合わせフォームよりご連絡下さい。